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麻雀には大きく分けて4種類のパラレルワールドがある(トイツ場概論2)

 麻雀は世の中の縮図といわれますが、ちゃんとパラレルワールドの存在を示してくれています。 「シュンツ場」「混合場」「トイツ場」「アンコ(コーツ)場」というものがそれです。前回の図にそれを組み合わせてみると、その様子が良くわかります。



 普段の私たちは「シュンツ場」か「混合場」で過ごしております。それが何かの拍子に「トイツ場」や「アンコ場」に紛れ込んでしまうことがあるのです。「アンコ場」などでは私たちの常識にないことが頻繁に起こります。筋牌が重なったり、ピアノ面待ちがシャボ待ちにツモり負けたりです。そしてそのような世界があることを他人に話すと胡散臭そうにみられてしまいます。そう、「河童を見たことがある」という人のように・・・

 ところで、一般的な牌効率は「混合場」に対応しています。そう言うと、あれ?「シュンツ場」に対応したものじゃないの? となるかもしれません。そうです。実は「シュンツ場」には「シュンツ系牌効率」というものがあります。

たとえば

という状況から、安全牌の「西」を残して将来危険牌になりそうな「」を切る。
または配牌

からの「」の早切りなどです。

 これらはかつて手筋的なものでしたが、今では古臭いものとされています。「一般的牌効率」では最初の例ですとそのまま完全一向聴のまま構えますし、次の例では素直に「北」を切っておくでしょう。つまり「シュンツ系牌効率」→「一般的牌効率」は、牌効率が1段階トイツ場に寄ったともいえます。

 では「トイツ系牌効率」です。これはその「一般的牌効率」をさらに1段階トイツ場へ移したものです。これはどういうことを意味するかというと、先ほどの「シュンツ系牌効率」→「一般的牌効率」がトイツ場的な牌を受け入れる可能性を広げたのと同ように、「一般的牌効率」→「トイツ系牌効率」ではアンコ場的な偏った牌を受け入れる可能性を広げているわけです。もちろんその分犠牲にしている部分もあります。「一般的牌効率」ではカバーできていたはずの、シュンツ場的な牌の受け入れを失っているのです。

 えっと・・・例によって例のごとく迷走してきて、何が言いたいのか分からなくなってきましたが、とにかく今σ(´I `*)が研究している「トイツ系牌効率」とは、麻雀がおこす不条理の一端を解き明かす鍵だということです。


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