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七対子(チートイツ)一向聴以降における残すべき牌の考察

前回の記事までで「七対子(チートイツ)の一向聴から聴牌までにかかる巡目は?」について

平均≒13.333巡・・・だいたい14巡
第2四分位点(50%分位点)≒8.89巡・・・だいたい9巡
という2つの目安を提示しました。

言い出せば他にもミッドレンジだとかモードだとか四分位偏差だとかなんかいろいろと目安になる巡目があるそうなのですが、こんなにたくさんあればどれを基準にすべきなのか分けわかんないですよね。σ(´I `*)としては50%分位点(メディアンともいう?)を基準にしたほうがしっくりくる気がするのですが、「何で他のやつじゃダメなのか」と言われると、「うーん・・・」となってしまいます。

で、ここでようやく前回の記事の最後に書いた「ツモる確率の高い(山に残っていそうな)牌を自分で選んで残せる」という話です。

いままで確率がどうのこうのといろいろ言ってきましたが、結局麻雀なんてものは外的要因に頼るなら運が良ければ中ぷくれカンチャンでも一発でツモれるし、運が悪けりゃ三面張であっても永遠にツモ切りが続くものです。

つまり七対子(チートイツ)の一向聴から聴牌までにかかる巡目が平均14巡だろうが、メディアン9巡だろうがそれは1つの目安に過ぎず、自分で道を切り開こうとするならばそんな目安は参考程度にしておいて、狙うならしっかりと狙えばいいのです。(今までの話は何だったんだ?)

まぁ、そんなこんなで、まずは以下のグラフをご覧ください。





上が「7巡〜12巡」下が「13巡〜」のツモ牌について、その牌が見えていた数の割合を統計によって出したものです。たとえば上側の「7巡〜12巡」のグラフで言えば、ツモってくる字牌のうち50%がすでに2枚見えていたということです。これを七対子(チートイツ)一向聴に置き換えて考えると自分の手牌に1枚あるわけだから、それと同じ牌をツモってくるときにはすでに河に同じ牌が1枚捨てられている状況が50%あったということです。ですので七対子(チートイツ)に関して言えば上記のグラフで必要なものは「1〜3枚見え」であって「0枚見え」は関係ありませんので、水色という若干見えにくい色にするという心憎い気遣い(?)をしています。

さてこのグラフから何が読み取れるかというと、ポイントはやはり字牌になります。
さきほど例に出した【7〜12巡】での「2枚見え字牌」50%は強力です。つまり一枚捨てられている字牌は重ねやすいと言えます。しかし、それに対して1枚も捨てられていない「1枚見え字牌」のパーセントが低いからといってそれを捨ててはいけません。当たり前ですが「1枚見え字牌」は簡単に「2枚見え字牌」になるからです。それを踏まえて右側の【13巡〜】のグラフを見ると、今度は「3枚見え字牌」が50%になり「2枚見え字牌」がそれに続く形になっています。7〜12巡の段階で「2枚見え字牌」だったのが13巡〜になってそのままツモったり、「3枚見え字牌」になってツモるケースが多いということです。まとめると「字牌は12巡までに2枚切られない限りキープしておくと重ねやすい」となります。(逆に言えば12巡までに2枚切られることが多いってことなんでしょうけどね)

役牌に関しても字牌ほどではありませんが、同様の傾向が見られます。しかし、13巡をこえた「1枚見え役牌」は重ねられる可能性は低く、かといって捨てると他家が重ねている可能性が高いので最悪それでロンされる可能性もあります。つまり「1枚見え役牌」は12巡の段階までに捨てて和了りにかけるか、そのまま握りつぶしてしまうしかないような・・・。当然握りつぶした場合は自分の和了りが遠のきます。

1・9牌については字牌から「−1」した感じになりそうです。7〜12巡に関しては「1枚見え1・9牌」つまり河に一枚も出ていないものが有効です。それが早々に2枚切られない限り持ち続けておく価値はあります。字牌・役牌と違うのは終盤13巡以降に1枚も捨てられていない「1枚見え1・9牌」であっても重ねる可能性は十分あるということです。これはメリットのようでもありますが、逆に言えば見切りがつけにくいともいえます。

2・8牌については1・9牌とほぼ同様ですが、1・9牌以上に捨てられている数が少ない牌を残すよう注意するのがよいかもしれません。なぜなら終盤13巡以降に2枚捨てられている「3枚見え2・8牌」の有用性が1・9牌よりも格段に低くなるからです。

3〜7牌については2・8牌よりもさらに捨てられている数が少ない牌を残すように注意するほうがよいでしょう。赤のある麻雀では「5」で待ちたいところですが、7巡以降で1枚切られていた場合ですら格段に確率が下がりますので合わせ打ちをしたほうが無難かもしれません。特に13巡以降に最後の1枚を狙って3〜7牌を残す行為は上記のグラフを見ていただくとわかるように自殺行為に等しいでしょう。

その他一般的によく言われている山読みの方法ですが、「序盤に捨てられている牌の外側は山に残っている」だとか、さらにそこから発展して「場に安い色は山に残っている」というものがあります。それらは上記に+αしてやっていただくとさらに効果的です。(なげやり?)

ちなみにこれまでの話は基本的に一向聴、つまりトイツが5つあって残り3枚をどうするか? という設定で書いてきました。ではそれ以前のことについては・・・


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