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4トイツ時(二向聴時)の2・8牌

7巡〜12巡の段階では「2・8牌」「3〜7牌」いずれも場に(自分の持っている牌以外に)一枚も見えていない牌の方が、見えている牌に比べてツモりやすい(山に残っている可能性が高い)というのが統計上証明(?)されています。
(統計の母数が少ないので念のため(?)としておきました(;´Д`))



それで一枚場に見えることでツモる確率が「2・8牌」「3〜7牌」それぞれ下がるのですが、その下落度合いが「3〜7牌=約23%」>「2・8牌=約13%」となります。ここから「2・8牌」は1枚切られてもにまだ山に残っている可能性がある=相手の手牌にはあまりないということが読み取れます。逆に「3〜7牌」は1枚切られると山に残っている可能性が少ない=相手の手牌にわりとある、ということです。

つまり「2・8牌」は場に見える数で山にあるかどうかの判断がつけやすいので、山にあるかどうかが読みづらい「3〜7牌」よりは有用でしょう。簡単に言えば2萬3萬です。
しかし以前の記事にあるとおり3萬1萬2萬を孤立させられる可能性があるのに対して、2萬1萬しか孤立させられません。トイツ場をより正確に把握したいなら3萬2萬です。
ということで「2・8牌」と「3・7牌」の優劣は微妙です。

しかし確かに「2・8牌」は山にあるかどうか読みやすい牌ですが、「1・9牌」と比べるとそれほどではありません。もちろん「字牌」「役牌」に対してもそうです。つまり「2・8牌」には代わりが多くあるので、何もなければ七対子(チートイツ)らしさを消す「2・8牌」切りの方がよいかもしれません。

そこで基本的に「2・8牌」は合わせ打ちです。「3・7牌」についてはシュンツ場と判断するなら合わせ打ち? トイツ場と判断するなら合わせない? という戦術もあります。これについてはまた後日考察します。

どちらにしろ「2・8牌」と「3・7牌」の優劣は微妙です。
そこでその判断を下すにはやはり筋牌の力を借りる必要があるでしょう。

具体的には2萬3萬6萬とあれば遠くに3萬3萬6萬6萬のコンボが望めますので、あえて山にあるかどうかが読みやすい2萬を切るのが手筋になります。理由は先ほど述べたとおり「2・8牌」には代わりが多くあるためで、「3−6」「4−7」の筋があるならそちらを優先的に残すのです。

2萬2萬3萬5萬とあれば3萬を切るのが手筋です。なぜなら3萬を重ねたところで孤立させやすい牌は1種類しか増えませんし、その増える2萬も自分で二枚使っており相対的に他家にある可能性が低いからです。逆に5萬を重ねられると3萬4萬という2種類の牌を孤立させやすくなります。

2萬3萬5萬5萬とあればどうでしょう? 2萬を重ねると1萬3萬4萬を孤立させやすくなります。3萬を重ねると1萬2萬4萬を孤立させやすくなります。孤立させやすい牌の種類数は同じです。それならば山にあるかどうかが読みやすい2萬を残して3萬を切りましょう。

3萬5萬5萬8萬とあればどうでしょう? 8萬を重ねると6萬7萬9萬を孤立させやすくなります。3萬を重ねると1萬2萬4萬を孤立させやすくなります。孤立させやすい牌の種類は同じです。なら先ほどの理由と同じで3萬切りでしょう。より内側に近い牌を孤立させやすいのも利点の1つです。

気づかれたと思いますが、やはり筋牌が大切という結論になります。トイツ場ではスジ牌同士が重なりやすいと考えて残していくのは、「3−6」「4−7」だけでなく、「2−5−8」でも有効のようです。


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