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4トイツ時(二向聴時)の1・9牌

今回は「1・9牌」についてです。



前回も見ていただいたこのグラフ。
「1・9牌」のところを見ていただくとわかるように、「1枚見え」から「2枚見え」の下落度合いが、「2・8牌」よりも少なくなっています。つまり「1・9牌」は「2・8牌」よりも、さらに山にあるかどうか読みやすいといえるでしょう。

だから「1・9牌」は「字牌」「役牌」についで大切な牌だと、これまでもことあるごとに触れてきました。しかし唯一(?)「1・9牌」を他の牌より優先的に切る場面があるのです。それはそれぞれの筋牌である「4・6牌」がトイツになったときです。

つまり1萬4萬4萬からは1萬を、6萬9萬9萬からは9萬を切るというのです。
しかし今まで「筋牌を大切にしましょう」と主張していたのではないのか? との疑問は当然おこるでしょう。では、どういうことか考えてみましょう。


1萬4萬4萬から1萬を重ねられると1萬1萬4萬4萬となり、2萬3萬を孤立させやすくなるのでトイツ場が把握しやすくなります。ならば1萬は残しておくべきではないかとなりますが、よく考えれば4萬4萬があれば1萬がなくてもそれなりにトイツ場の傾向にあるとわかるのです。

・・・
相手に1萬2萬とあった場合は当然ペンチャンです。4萬がないとすればカンチャンへの変化、さらにリャンメンへの変化がありません。1萬3萬とあった場合はカンチャンです。4萬がないとリャンメンへの変化がありません。2萬3萬とあった場合でもシュンツにするには1萬しかありません。実質ペンチャン扱いです。つまりシュンツになりにくいので相対的にトイツになりやすいと言えるのです。

それでも「1・9牌」は山にあるかどうかが読みやすい牌なので、残しておいてもよいのではないかと思われるかもしれません。しかしここで4萬4萬とトイツにしていることの問題点があるのです。


通常相手の手に1萬2萬3萬とあった場合、そこに4萬を持ってくるとタンヤオの変化や、赤5萬の受け入れのことを考えて1萬を切り、2萬3萬4萬とします。ゆえに「1・9牌」は「相手の手牌にはあまりない」→「山にあるかどうか読みやすい」ということがいえるのです。

しかし4萬がないと仮に相手の手に1萬2萬3萬とあった場合上記の変化がありませんから、1萬は相手の手牌に残りやすくなります。すると当然1萬が山にあるかどうかが読みづらくなります。ということで「1・9牌」を残すメリットがないのです。

ということで「1・9牌」は基本的に大切な牌ですが、それぞれの筋牌である「4・6牌」のトイツが手の内にできたときは切るという法則ができあがるのです。この法則はある意味「土田システム」とも関連しているのですが、その関連性に関してはまた後日・・・

とはいえ1萬1萬4萬4筒からは4萬を重ねると2萬3萬を孤立させやすくなるので4筒を切ります。4筒が重なると上記にあるとおりそれなりにトイツ場の傾向にあるとわかるのですが、やはり同じ「4」でも単独よりは筋牌があるほうが大切になります。
(ややこしい?)


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