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中膨れ形について

今回は中膨れ形について考察してみたいと思います。

4萬5萬6萬のシュンツに5萬をツモってきたとします。すると4萬5萬5萬6萬となり、これは4萬5萬5萬6萬の2つのリャンメン塔子ができたとも考えられ非常によい形とされています。この中膨れ形ができた場合、相当なことがおこらない限りこの形を崩すことはないでしょう。

「七対子(チートイツ)・クロスカウンター打法」的に見ると、その利点に加え5萬5萬のトイツができていることもプラスされますので、中膨れ形は序盤において最高の形になります。ですので七対子(チートイツ)に進むにしても基本的に4トイツになり「七対子(チートイツ)・クロスカウンター打法」の中期に進まない限りこの形を保つことが多いでしょう。

では1萬2萬2萬3萬の形はどうでしょう? 先ほどの形と比べると1萬2萬2萬3萬となり、片方がペンチャン塔子であるため受け入れ枚数が少なくなっています。また先ほどの中膨れ形では必ず待ちが両面になる利点があるのに対し、1萬2萬2萬3萬では2/3の確率でペンチャン待ちになってしまいます。そういったことから1萬2萬2萬3萬から2萬を切ってシュンツを確定させたり、1萬を切ってタンヤオを目指すことが普通の牌効率では多いのではないかと思います。

しかし「七対子(チートイツ)・クロスカウンター打法」というのは、序盤は軸足をトイツ場におきつつも柔軟にシュンツ場にも対応できる打ち方であるべきです。ならば1萬2萬2萬3萬はトイツにもシュンツにも対応できる形ですので、4萬5萬5萬6萬と近い程度に重要視すべきでしょう。

ここから4萬をツモり1萬2萬2萬3萬4萬となった場合、1萬2萬3萬2萬4萬というリャンメン塔子+カンチャン塔子の形になります。2萬4萬のカンチャン塔子より強い形が他であった場合、「七対子(チートイツ)・クロスカウンター打法」の手順にしたがって1萬を切り2萬2萬3萬4萬の形にするのがよいでしょう。この形であってもトイツ・シュンツ両方に対応できるからです。

つまり1萬2萬2萬3萬4萬3筒からは1萬切りになります。(※カンチャン塔子と単独牌の比較は「カンチャン塔子と「3・7牌」について」で考察)

4トイツ(場合によっては3トイツ)になり「七対子(チートイツ)・クロスカウンター打法」の中期に入った場合の1萬2萬2萬3萬の捌き方ですが、2萬2萬のトイツがあるため、トイツになってもトイツ場傾向がつかみづらい3萬から基本的に切ります。2萬2萬のトイツがあるため1萬は準オタ風牌化していますので、役牌相応か場の状況からそれ以上の扱いになることもあるでしょう。


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