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序盤オタ風牌単騎リーチの考察

【序盤七対子(チートイツ)リーチの準備】
山にできるだけ多くある牌を待ちに選ぶ
他家が不必要になりやすい牌を待ちに選ぶ


ではこれら2つの準備についていろいろな牌の種類ごとに考えてみましょう。 まずはオタ風牌からです。

 オタ風牌は面子化しづらいですから他家にとって不必要になりやすい牌です。不必要ということは捨てられやすい。つまり河に1枚も見えていないということは自分が持っている1枚以外の残り3枚は山にある、という読みができます。「0枚切れオタ風牌待ちリーチ」は2つの準備ができているので、序盤七対子(チートイツ)におけるよいリーチといえそうです。

しかし河に1枚も見えていないからといっても、ある特定の他家が2枚ないし3枚とも配牌から持っている可能性があります。その場合「山にできるだけ多くある牌を待ちに選ぶ」という前提ができていないので、そのリーチは失敗なのでしょうか? 逆の立場で考えれば分かりますが、実はそのような場合でも失敗にはなりません。オタ風牌の対子ないし暗刻は役の構成要素として意味を成しづらいものです。財布の中の1円玉のような存在です。あればそれに越したことはありませんが、なくてもそれほど困らないということです。

 そのようなところにリーチがかかりました。これはデートの待ち合わせ時間に遅れそうになって急いでいるところ、転んで財布の中身を道路にぶちまけてしまったような状況です。溝や自販機の下などにころころと硬貨が入り込んでしまいました。それが500円硬貨(ドラのトイツ)なら切り捨てないでしょう。しかし1円硬貨(オタ風牌のトイツ)なら切り捨てる可能性があります。もったいないですがそれがないからといってデート代が足りなくなることはまずありませんし、それを拾う(手の内に残す)ことによって待ち合わせ時間に遅れてしまう(危険牌を切る)ことになるかもしれないからです。

つまり「0枚切れオタ風牌待ちリーチ」では、読みが外れて山に牌がなかったとしても、回し打ちを考える他家からの振込みによっての和了りも見込めるのです。もちろんこれは不必要になりやすい牌を選んでいたことによる保険が利いていたためで、大満足ではないけれど悪くはないという感じです。

 他家が手牌の中に1枚抱えていることは、オタ風牌は不要になりやすい牌ですからそれほど多くないでしょう。ただオタ風牌とはいえある特定の人にとっては自風牌になるわけですから、その人なら1枚持っていて重なるのを待っていることはあるかもしれません。その場合山に2枚になります。

その状況での「0枚切れオタ風牌待ちリーチ」はツモとしては中程度(山3よりは落ちるけど山1よりはよいということ)ですが、1枚持っている他家からすると生牌になりますから出和了りは期待できないかもしれません。しかし出さないとすると他家はその1枚の牌を重ねることでしか和了りの道は開けないことになります。万が一重ねたとしても2枚では役にはなりません。こうなるとこれまた財布の中の1円玉の状態となり、回し打ちを考える他家の出和了りの可能性もでてきます。

 待ちにしているオタ風牌の対象となる他家がその牌を3枚持っていた場合、「0枚切れオタ風牌待ちリーチ」は厳しい状況に立たされます。相手が弱気ならオリ打ちしてくれるかもしれませんが、風牌暗刻なら少し頑張ってみようと思うのが普通でしょう。すると自分の和了り牌はなく、相手の反撃を咎める術もないということになります。ただ、そのような状況になる可能性は・・・相当低いでしょうから、あまり考慮に入れなくてもよいと考えられます。

まとめると「0枚切れオタ風牌待ちリーチ」は序盤七対子(チートイツ)リーチに有効だろうということです。 ・・・普通っちゃ普通の結論ですか・・・ 次回は役牌リーチについて・・・壁の外側リーチもまとめてやりますかな( ゚∀゚)


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