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4トイツ時(二向聴時)の4・6牌

「3・7牌」がトイツになったなら、その筋である「4・6牌」を重ねることができるとなお効果的の理由ですが・・・前回の記事を読まれた方はわかると思いますが
→ 「1萬2萬4萬5萬」が孤立→トイツ場の傾向がわかる。
→ 「5萬6萬8萬9萬」が孤立→トイツ場の傾向がわかる。
ということです。

なぜこんなことを前回の記事に入れず、後回しにしたのかのかというと、このトイツ場と筋牌の関係に関していろいろ書けそうだったからです。

前の記事にも少し出てきた桜井章一大先生もこのようにおっしゃっています。
トイツ場ってね・・・・・・スジが殺されてるから起こるんだ
相手にスジの牌をたくさんもたれると 自分のところには全然入ってこない
すると自然に重なってきて・・・・・・みんながトイツ場になってしまう


上記の例で言えば3萬6萬がなくなるとシュンツとして使えるのは7萬8萬9萬のみだし、その7萬8萬9萬にしても6萬がないなら、7萬8萬があっても実質ペンチャン待ちだから通常のリャンメンよりシュンツになりにくい。逆に言えば相対的に重なる可能性が高くなるので、3萬6萬というように筋で重ねることができたなら、その牌の種類はトイツ場の傾向にあると想定できるのです。

で、桜井章一大先生の話はまだ続きます。
だからトイツ場のときはスジで持っていると重なりやすいんだ

同じ話は土田浩翔先生の「最強麻雀 土田システム (マイコミ麻雀BOOKS) 」にも出てきます。
P64 トイツ場ではスジ牌同士が重なりやすいのは今や常識。

???
上の話は理屈としてわかります。でも下の話はそれとつながります? 「筋牌が重なる→トイツ場になる」とはいえるけれども、だからといって「トイツ場になる→筋牌が重なる」とはいえないんじゃないの?

つまり「筋牌がかさなる」は「トイツ場になる」であるための十分条件です。「トイツ場になる」は「筋牌がかさなる」であるための必要条件です。しかし「筋牌がかさなる」は「トイツ場になる」の必要十分条件とは違うよね? ってことです。(余計にわからなくなった?)

たとえばAさんが3萬6萬を固めて「トイツ場になる」とします。
そのときのBさんの手に1萬2萬4萬5萬とあった場合3萬6萬は入ってこないからシュンツにならず牌が重なってトイツになります。その牌の重なり方は1萬4萬あるいは2萬5萬かもしれないけど、1萬2萬または1萬5萬または2萬4萬または4萬5萬かもしれません。よって「トイツ場になる→筋牌が重なる」といえないのです。

しかし、先人の知恵にはそこに深い意図があることが多いです。テレビで見たのですが、足の遅い子たちが速く走るためにどうしたらよいかという番組でした。そのコーチが言ったのは「笑顔で走りなさい」です。速く走ることを意識すると筋肉に力が入ってしまうので、笑いながら走ると全身の筋肉がリラックスし、無駄な力が入らずに早く走れるそうです。笑顔と足の速さとは直接関係はありません。しかし、「筋肉をリラックスさせて走りなさい」と言ってもうまくできないでしょう。そこで筋肉をリラックスさせるために「笑顔になりなさい」となるのです。

何が言いたいかといいますと、先の桜井章一大先生の言葉や土田浩翔先生のシステムに関しても、その言葉の上っ面だけをとらえるのではなく、その本質を見分ける必要があるのではないかということです。それを踏まえて「トイツ場では筋牌がかさなりやすい」という言葉を考えると、実に深い意図が込められていることがわかります。

それは何かと言うと・・・あれ?・・・
話が違う方向に進みそうなので・・・この話は別の機会に・・・

えっと・・・前回と今回の記事のまとめをします。
両方をトイツにする→「」を孤立させやすい。
両方をトイツにする→「」を孤立させやすい。
両方をトイツにする→「」を孤立させやすい。
上記の3パターンはトイツ場の傾向が想定できる七対子(チートイツ)黄金パターンです。

今の麻雀は赤があります。
そこで筋でトイツにする方が、4萬赤5萬6萬のシュンツの可能性がやや低くなるため3萬6萬4萬7萬3萬7萬の関係になります。つまり手牌に3萬3萬6萬7萬とあれば7萬を捨てるのが手筋となります。

そしてこの6萬が重なればトイツ場の傾向があると想定できるのとは逆に、6萬が重ならなければ完全なトイツ場ではないかもしれないと疑うことができます。そのときはピンフをやっている人にも注意を払う必要があります。

また3萬3萬があるときの6萬7萬7萬があるときの4萬と同ように、6萬6萬とあるときの3萬4萬4萬とあるときの7萬は、単独の3萬7萬よりも重要です。

もちろん単独の3萬3萬1萬2萬を孤立させやすく、7萬7萬8萬9萬を孤立させやすいのに対し、単独の4萬4萬6萬6萬はそれほど孤立させやすい牌がありません。よって手の中に3萬6萬7萬とあれば6萬を捨てるのが手筋になります。しかし、6萬が重なることを考えると3萬6萬6萬となり3萬3萬6萬6萬という超優良コンボが望めます。したがってこの場合の6萬7萬の差は微妙なので7萬を切ることもあるでしょう。

えっと・・・(予定どおり)迷走し始めてきましたが、まだまだ(?)続きます・・・


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