info_top
トイツ系牌効率の狙いとは(トイツ場概論8)

何切る?


 何を言っているんだ? こんなの「」ツモ切りしかねーよ。となるかも知れませんが、頭をやわらかくしてもう少し別の可能性も考えて見ましょう。その「」ツモ切りという選択は、「混合場」という横引き・縦引きどちらか予測できない場に対応できる柔軟な手です。しかしもしそれが予測できるとしたら、また違った選択もあるのではないでしょうか。

 たとえば今の場がシュンツ場にかなり寄っていると予測したなら、「」切りという選択もあるでしょう。ここからさらに「」が重なることはほぼないし、この手の狙いが「789」の三色なら早めの「」切りで「」の出を狙えるからです。

 またトイツ場だと予測するなら、ここからは「」切りが手筋となります。それはトイツ化したときのトイツ場傾向把握度が・・・ムニャムニャ・・・理由は、また別の機会に譲りますが、まぁそういうことです(・∀・)。

 アンコ(コーツ)場にかなり寄っていると判断するなら「」が出たらポンでしょうか(何切るじゃない・・・)。以上を踏まえて1つ言えることは、もし場状を正確に予測できるのなら、通常の牌効率(一般的牌効率)以上の選択ができることもある、ということです。


 ここで問題があります。場状を正確に予想するということが実際にできるのか? ということです。一言でいえばかなり難しいといえるでしょう。そのためには非常に優良でかつ大量の経験をもとに熟成された大局観のようなものが必要で、それは学生で例えるなら試験範囲である教科書の内容がすべて一語一語頭に入っていて、かつ問題集も完璧に仕上げてしまった状態でしょう。かなりの高得点が期待できますが・・・そんなことできるのは一部の天才か、それに一生を賭けるほどの情熱を傾けられる人間だけでしょう。

 さて、一般人の我々が今回のテスト頑張るぞーと言っても、いきなり教科書の1ページ1文目から覚えようというのは効率が悪いです。そこで取るべき方法として教科書の太字部分を中心に覚えていくのが、テストで効率よく得点するコツです。その太字部分が麻雀で言えば「一般的牌効率」でしょう。ここさえおさえておけば、まずはそこそこの成績を残せそうです。

 テストで得点を取るには別のアプローチがあります。過去のテスト問題を入手してそれを解き込むという方法です。出題される問題があらかじめ分かっていれば、最低限の努力で最高の結果を出すことができます。ただ傾向が変わればその対応に苦労するでしょうし、まったく同じ問題が出るわけではありませんから過度の期待は禁物です。「シュンツ系牌効率」がそれで、うまくはまれば大きな成果がありますが、「一般的牌効率」に比べて確実性に欠けるでしょう。

 教科書の太字にもテストの過去問にも頼らず、自分自身でヤマを張ってテストに臨むのも1つの方法です。これはかなり危険な方法です。失敗する可能性のほうが高いでしょう。ただ成功の可能性がゼロではありません。つまりテスト作成者の気まぐれでマニアックな問題ばかりが出題され、それが見事にヤマ張りと合致するということがないわけではありません。これが「トイツ系牌効率」です。一か八かのギャンブル牌効率です。

「アンコ(コーツ)系牌効率」・・・は、テスト問題のすり替え・・・かな?


 この危険なギャンブル牌効率である「トイツ系牌効率」には、やる人が少ない(誰もやっていない?)からこそのメリットがあります。「一般的牌効率」は多くの人がやっていますので、それをある程度正確にこなしたとしてもそれだけで優位に立てるわけではありません。かなり高いレベルでの競争があるでしょうし、運的なものも作用してきます。それに対して「トイツ系牌効率」はヤマが当たれば、誰もそれをやっていないのですからそれだけで優位な状況を築くことができるのです。

 つまり「トイツ系牌効率」は、ランチェスター法則-弱者の戦略をも取り込んだ、いわば麻雀牌効率界におけるニッチ戦略であり、オンリーワン牌効率、世界に1つだけの花なのです(なんのこっちゃ)。


次へ進む
前へ戻る

Page Top



この改行は必要br→