土田システムの解明 その1
いよいよ「土田システム」の解明に乗り出します。さて「土田システム」とは何なのか? 知らない方のために「
最強麻雀 土田システム (マイコミ麻雀BOOKS)
」のP70から、ざっと書き出してみます。
T・手牌にあるトイツのスジ牌が重なる
U・トイツの遠いスジは重ならない
V・リャンメン部分がトイツになったら、即リャンメン部分を拒否して隣を捨てる
W・イーペーコー部分は完成しやすい
いろいろ突っ込める部分があるかと思います。
まず「T」と「U」では、




のときの

は重なるけど

は重ならない。
では





のときの

は


の筋なのか? それとも


の遠い筋なのか? どっちなんだい! となりますよね。
「V」と「W」では




から

を重ねて





になったとします。


のリャンメン部分がトイツになったから

を切るのか? それともイーペーコー部分なので残すのか? どっちなんだい! となりますよね。
いやσ(´I `*)は土田先生のシステムにケチをつけているのではありません。上記のシステムは非常に平易な言葉で書かれているため、逆にその意図が見えづらくなっているのです。そのためにさまざまな書評に「オカルト100%」「電波全開」「めちゃくちゃ」「一般人には理解できない」「冗談半分」「ギャグ本」などと書かれていますが、本来はきちんとした理屈にしたがって示されたシステムなのかもしれないのです。その一端をσ(´I `*)が解明していきたいと思います。
まずは
「T・手牌にあるトイツのスジ牌が重なる」からです。
これは今までに何度も出てきましたね。本来はトイツ場だから筋が重なるのではなく、筋が重なるからトイツ場と判断できる、が正しいのです。しかしそこをあえて「トイツ場は筋牌が重なる」と、土田先生が言ったその意図についてはここでは繰り返しません。詳しくは「
トイツ場と筋牌の関係」を参照してください。
次に
「U・トイツの遠いスジは重ならない」です。
筋には

-

-

/

-

-

/

-

-

の3種類がありますね。先に言うと

-

-

はこの理論に当てはまりません。当てはまるのは

-

-

の

と

-

-

の

のみです。
具体的に言うと



とあった場合

が重なればこのシステムどおり、遠い筋の

を切ります。

を残す意図はわかりますね。これも今まで何度も述べてきた話ですが、

がトイツになったときの

はトイツ場を計る鍵であり、かつシュンツ手をやっている人にとっても鍵になる牌だからです。
それに対して

はどうでしょう? 正直単なる端牌にすぎません。「1・9牌」だから山にあるかどうか読みやすいというのはあるでしょうけれど、首尾よくその後

を重ねることができたならそのメリットもなくなります。理由は「
4トイツ時(二向聴時)の1・9牌」にあるとおりです。
よって





とあれば同じ端牌ですが

ではなく

を切ります。それを含めて土田先生は「トイツの遠いスジは重ならない」からそれほど後生大事に取っておかなくていいんだよ、とおっしゃっているのです。(本当かどうか知らんけど・・・)
そして
「V・リャンメン部分がトイツになったら、即リャンメン部分を拒否して隣を捨てる」です。
これも今まで何度も例に出てきましたね。




からは

を切るなどです。(
4トイツ時(二向聴時)の4・6牌・
4トイツ時(二向聴時)の2・8牌を参照) トイツ場の傾向を読み取るために筋牌が大切であることをσ(´I `*)は何度もこの研究発表で述べてきました。またトイツ場の傾向を読み取るために重なれば孤立させられる牌が多いように残すとも言ってきました。上記のシステムはそれの逆説的表現(?)ともいえるのではないでしょうか?
最後に
「W・イーペーコー部分は完成しやすい」です。
たとえば





とあった場合、先ほどの「V」の説明では仮に

を重ねることができても、それでトイツ場の傾向が読み取れるわけではないので、

を残す価値は低いのではないかと思われます。しかし自分が


と


をトイツにしているなら、相対的に他家には

・

が存在する可能性が少なく、

があった場合は孤立している可能性が高いことがわかります。当然それは場に出やすい牌になります。つまり「準字牌」扱いになるのです。
そういったことで普通の

よりは大切にすべきであるという意味をこめて「イーペーコー部分は完成しやすい」としたのではないでしょうか。
では「





の

はどうかというと、


のトイツを薄い壁と考えて、この

は「準1・9牌」扱いになります。ただこの場合の

は普通の

よりは価値が上がりますが、イーペーコーのカンチャン部分に比べると価値が下がることに注意しなくてはいけません。
「土田システム」として本にに書かれてあるものの解明(?)は以上ですが、実は本の別の部分でも土田先生はトイツができる仕組みについて語っており、そこには「土田システム」以外のことも書かれてあります。それについての解明は次回に・・・
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